ワラビーズはどこまでいけるか?

Trinationsシリーズが始まっている。ラグビーユニオンは,南半球3強(ニュージーランド,オーストラリア,南アフリカ)による三つ巴戦であるTrinationsが,先々週末(6月16日)から始まり,先々週末がオーストラリアvs南アフリカ,先週末がニュージーランドvs南アフリカで,いずれも南アフリカで行われた。

結果はオーストラリアvs南アフリカは,南アフリカの辛勝。終盤,二つドロップゴールを決めた南アフリカが土壇場逆転勝利をもぎ取った。
ニュージーランドvs南アフリカはニュージーランドが,ミスでチャンスをつぶしつつ,ゲーム大半をリードされながら,後半自力を出して逆転,追加トライも決めて,突き放した。

ということで,ここまで,NZ > SA > AUSという順位である。これに対し,この3国のクラブチーム14チームで争われたスーパー14では,史上初の南ア同士の決勝となった。準決勝の相手はどちらもNZのチームだったから,今回もNZオールブラックス(以下ABs)の苦戦が予想された。ふたをあけたら,予想どおりスプリングボックス(以下Boks)は激しい当たりで,ABsにいい形でプレーをさせず,やたらとミスを誘発させた。しかし,最後まであきらめないABsは後半に入って,持ち味のスピードとパスまわしの技術で圧倒した。

Boksはホームで強いチームである。南アに高地が多いせいもあるだろう。したがって,今回の2戦の結果で,我がワラビーズは,負けたにせよ,僅差だったことは明るいニュースである。最終的にABs > ワラビーズ > Boksとなることも十分考えられる。

ワラビーズは,今年のフランスでのワールドカップでどこまでいけるだろうか?
ディフェンスがかなりまとまってきた。これがABsに通用するかは30日,メルボルンで行われるブラディスローカップ(ABs対ワラビーズ)で分る。他のチームには,これでなんとかなるだろう。ただ,どうも攻めの決定力に欠ける。かつてのディビッド・キャンピージ,ティム・ホレン,マシュー・バークといった決め手になるバックスがいない。

フォワードは,前回大会で,悲惨だったラインアウトが,やっとここに来て安定してきた。今ひとつ磨きをかけてもらいたいところ。

あとは,故障中のフルバック,クリス・レイサムがW-Cupに間に合うかどうか。これでだいぶ違ってくるはずだ。

フランスは,ここまで,地元にもかかわらず,南半球勢には歯が立たない。イングランドも同様で,このまま行けば,今大会はまた南半球3強の争いになる。グループ分けからいって,準決勝は南アvsフランス,オーストラリアvsニュージーランドではないか?
Super 14までは,このままでは,準決勝も危ないのでは?という気にさせたワラビーズであるが,おそらく準決勝まではなんとかたどり着けるであろう。しかし,準決勝の相手は前回同様ABsである。うーん,今度は前回のようにはいくまいなー。やっぱり決勝はBoks vs ABsっていうのが順当なんだろうねー。

とにかくこれから数ヶ月間,ラグビーユニオンは目が離せません!

日本?あ,出てるね。一応,応援します。でも決勝トーナメント進出は夢のまた夢でしょうね。それより,みんなでワラビーズを応援しましょう!

オジオジオジー,オイオイオイ!

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