なんだかんだで,この週末は結構忙しくって,観戦の時間がとれなかった。ラグビーは前日Brumbies対Reds以外は見るチャンスがなかったので,他のオジーチームの結果だけ。
Waratahs(NSW)はCheetahs(South Africa)に26対30で負け。運がない。ところが何と!Western Force(WA)はBulls(South Africa)に敵地で30対27で競り勝った!SP14ラダーでCheetahsと並んで2位。これはすごい!今年はいける。ご存知ない方に説明を追加しておくと,Western Forceは去年できた新生チーム。南半球ラグビー3強,オーストラリア,ニュージーランド,南アフリカのクラブチームで争うリーグ戦,それまでSuper 12と呼ばれて,12チームで形成されていたが,2006年シーズンから二つチームが増え,そのうち一つがオーストラリアに新設されることになった。メルボルンとパースが候補地になったが,結局パースになった。でもパースも好きな街なので,私は一応,応援している。とにかくSuper 14になったこのシリーズ。去年1年間Western Forceは全く勝てなかった。今シーズン,Brumbiesのセンター,マット・ギトー,Redsのウィング,ドリュー・ミッチェルなどを補充して,だいぶメンバーも充実したが,第1戦を惜しくも落とし,連敗を脱せなかった。しかし,第2週でついに初勝利。そして今週末も勝利,2連勝したということである。
サッカーAリーグ(オーストラリアのプロリーグ)はグランドファイナル。
6-0ってこれサッカーのスコア?
とにかく6対0でわが街,メルボルンのMelbourne VictoryがAdelaide Unitedに大勝。観客もそこそこ入ってたみたいで,サッカー人気もまだまだ続きそう。
さて,私個人としてはスウェーデンはオーレで開催中のアルペンスキー世界選手権が気になるところ。なにしろ,全レースTV中継がある(有料ケーブルテレビFoxtel)なんてここオーストラリアでは画期的!
トリノオリンピック以来のアルペンスキー観戦を堪能した。
女子回転は,スウェーデンのドスコイ姐ちゃん,パーションがあわや4冠達成かと思ったが,チェコの新星,ザフロブスカが1回目のマージンを守って勝利。
男子回転は,日本勢も出るので注目していたが,1回目,佐々木が映っただけ。佐々木は気負いすぎ?荒れた滑りでコースをはみ出しトキ(途中棄権)となった。
1回目に湯浅が15位という情報を前日の速報で知っていたので,期待していたら,2回目の下位は間引き放送で,湯浅は見事に省かれた。16位と14位は映したのに!あー,がっかり。まあ,結果もあまりよくなかったので,いいか。
回転で,不振のオーストリアは名門の意地を見せ,ついに優勝。マリオ・マット。これも1回目のラップを取っていて,マージンを守りきった。
久々のスキー観戦はやはり楽しかったが,もうあまり知っている選手がいない。いや,皆無といってもいいぐらいだ。
名門オーストリアは,メダルはたくさん取ったけど,金はこれでやっと二つ目,結局次の日のチームコンペで金を追加し,スウェーデンと並ぶ金3個になったが,もうひとつ不振だった。もっと落ち込んでいるのがスイスか。
その点,北欧勢と東欧勢が勢いがいい。
一時期,アルペンの滑りが醜いものに変わったと感じていた。私が必死にスキーレースを観ていたのは,あのステンマルクの時代だから,それに比べて,ということなのだが。とにかくステンマルクのあの華麗な滑りから比べると,近頃のスキーはなりふり構わぬ醜い滑り方だなあと思っていた。
ところが,今回見て,また滑りが美しくなってきたように思える。単に見慣れてきたせいか?それとも滑りが洗練されてきたのだろうか?
きれいに滑る選手ほどタイムもいい。これは素人の私が見ても,だいたい分かる。それにしても,カービングスキーのターンはエッジングの角度がすさまじいねえ。あれじゃあ,素人はマネできない。マネしたら,一発でひざを痛めそうである。
スキーのメーカー勢力図も微妙に変わった。
フランス人の選手がオーストリアの板,Fischerを履いていたのには驚いた。しかも1人だけじゃない。昔だったらありえないことだ。
逆に,オーストリアの選手でフレンチスキーを履いているというパターンはなかった。しかしVolkl(ドイツ)を履いている選手はいた。これはドイツ語圏ということで,大目にみられているのかな。
Kastleが姿を消したのは寂しいところ。それにKneisslも見なくなった。これはどうしてだろう?
Nordicaが板作っていたのは知らなかった。ああ,不覚。一説によるとKastleはNordicaに吸収されたとか?本当かな?
友達同士,こういう話で盛り上がったのは,もう20年以上前のこととなった。あのころが懐かしい。光陰矢の如しである。それでもこれらの名門スキーがまだほとんど生き残っているというのは,すごいことなのかもしれない。そうそう,Rossignolは当然として,SalomonやDynastarも健在だったね。でもステンマルクのElanは見なかったな。Kneissl同様まだ存在するはずだけど。このあたりはどうなっているんだろう。
ああ,今年あたり,新しい板が欲しい!