昨日,会社で19インチLCDが支給された。いままで17インチCRTだった。入社以来,7年以上私と顔をつき合わせてきた相棒と,ついにお別れである。うちの会社のディスプレイはほとんどがSamsung製なのだが,この17インチCRTもそうである。まったく問題なく,7年半よく働いてくれた。
さて,今度は同じくSamsung製19インチLCD。CRTは17インチといってもブラウン管のサイズなので,実質表示面で測ると16インチぐらいである。したがって,面積比で約40%増。解像度は1024×768から1280×1024にアップして,こちらは2/3,67%増である。わーい。
ということで,この機会に私の仕事場を紹介しようと思う。
私の仕事はQAエンジニア。平たくいうとソフトウェアテスターである。ま,QAというのはテストだけじゃないんだけど,テスターと言っておくのが一番通りがいいだろう。え?まだ平たくなってないかな?私の会社はソフトウェアを開発している。で,出荷前の製品が仕様どおり動くか,実際に使ってみる。問題があったら報告する。するとプログラマが直す。それを私がまたちゃんと直っているか確認する。というのが日々のお仕事。
で,ワープロ,メールなど,事務処理用のPCとは別にテストのためのPCを持たされる。メインマシンとテストマシンというわけだ。どちらもDellのデスクトップ機。ニックネームがあって,メインマシンはKirin。テストマシンはYebisu。そう,日本のビールの名前をつけている。
これとは別に私物のラップトップを毎日家から持ち込み,両方で使っている。家にある4台のPCはすべて焼酎から名前を取っているんで,このラップトップの名前も麦焼酎「吉四六の里」から取って,kitchomである。持ち運びできて吉四六さんのように「機転が利く」ということでこの名前を選んだ。
Kitchomの仕事場での用途は,まず,作業補助。私物なので,会社の製品をインストールすることはできないが,Webベースのプログラムはブラウザを使えばテストできるので,このラップトップからも操作できる。
2番目の用途はWeb検索。そして3番目の用途は,iTunesを開いて,音楽を聴くこと。今も聞きながらの作業である。デマルコの「ピープルウェア」だったか,「ゆとりの法則」だったか,どちらかに書いてあったが,音楽を聴きながら仕事をするというのは,個人差があるが,人によっては,単調作業の場合には効率が上がるのだそうだ。私の場合は,外の雑音を消すために,是非とも必要。ただ,同書によれば,もっと創造的な仕事をするときには,音楽も妨げになるという。これは当たってるね。私にとって,ほとんどのテスト,あるいはもうロジックが練れているものをコーディングすることは,単純作業の範疇であり,音楽を聴いていた方が断然効率がいい。音楽プレーヤーのことを「Coding Accelerator」と呼んでいる。
最後の用途は,その他もろもろである。仕事と関係ないことも含めて。実際,このブログも会社でラップトップを使って書いている。ソフトのテストというのは,何かと「待ち」が多いので,その合間にいろんなことができてしまうのだ。もちろん,仕事中にゲームをしたり,アダルトサイトを覗くなんていうのはご法度。見つかったら即刻クビである。
では,このへんでこの3台のご紹介。左からKitchom,Yebisu,Kirinである。
マウスはすべてキーボードの右にまとめ,左から同じ順番でKitchom,Yebisu,Kirinに対応する。二つ上下に並ぶキーボードは下がKirin,上がYebisuである。このキーボード配置を見て,ヨークシャーなまりのチャールズのおやじは,「おめえ,Rick Wakeman(Yesのキーボード奏者)みてーだな!」と言った。
いや,本当はね,Dream Theaterのキーボード,Jordan Rudessを目指したんだよ。彼はいくつもの音源をプログラムしておいて,コンサートの最中,たった一つのキーボードですべての音を出す。で,私も,キーボード,マウスは一つだけにして,スイッチで切り替えてすべてのマシンを使えるようにしたかった。でもこれは,挫折。というのは,USB対応のキーボードスイッチ(上のキーボードの右隣にある小さなボックス)というのが,切り替えに5秒以上かかるのだ。これはかったるくてやってられない。そこで,スイッチは補助的に使うことにしている。スイッチを押すと,下のキーボードもテストマシンYebisuのものになるようにした。テストに没頭する場合,あるいはUNIXマシンを操る場合はYebisuでやるので,使いやすい下のキーボードでYebisuが使えるようにしたというわけだ。
ディスプレイはスタンドを使って高めに設置してある。よく,仕事に適したディスプレイの位置などといって,エルゴノミクスの立場から推奨されているものは,大体,目線がやや下向きになるようになっているが,これはコンピューターも使うが,デスクで書き物もするというような作業形態を想定しているのではないかと思う。一日中コンピューターだけを使う場合,これでは肩が凝ってくる。すこしでも首が下向きになると,首筋や肩のあたりの筋肉がいつも緊張している状態になるからだ。首は直立が基本である。ディスプレイ位置は目線とほぼ同じ高さがいいのだ。実際,この会社で働き始めたころ肩が凝ってしかたなかったのが,ディスプレイの位置を上げたらいつのまにか直った。
あら?ちょっとサボりすぎた。作業がやりやすくなったと思ったら,とたんに怠け癖が出てしまった。これは逆効果だね。