- 朝早いTGV Lyriaでディジョンへ向かう。
- TGV Lyriaに乗車するまでの顛末
今日は朝が早い。7時56分発の電車に乗る。
駅から至近距離のホテルに泊まったが, フランスの電車に乗るのは初めてだし, 余裕をみて, 遅くとも7時にはホテルを出ることにした。6時45分にチェックアウト。朝食付きだったが, 朝食開始時間前なので, チェックアウトのときにテイクアウェイ(アメリカ式に「To Go」と言っていた)を頼んでおいた。
チェックアウト時にもらおうと思ったが, 対応してくれたお兄さんは知らぬ存ぜぬ。夕べお願いした女性は当然シフトが違うだろうからその場にいない。文句をいったらPCで調べて, 注文を確認したのか? とにかく, OK OK今持ってくるよといって一人が上の階に行った。ところがなかなか戻って来ない。
まあ, こういうことはオーストラリアではよくあることだが, パリよ, お前もか!という感じ。まあ, 待っていたらやがてクロワッサンなどを持って来てくれた。そこにジュースとヨーグルトを足し, 紙袋に入れて渡してもらい, いざ駅へ! といっても隣だが。
これを駅についてから,ベンチで食す。クロワッサンはさすが本場もんでうまい。立っていた腹はすぐに収まった。
乗る電車はTGV Lyria。近年フランスの高速列車, いわゆるTGVは名前を変え, InOui(乾?)と呼ばれるようになっている。TGV Lyriaはフランスとスイスの合弁会社がサービスしていて, 行き先はほぼスイスのどこかになる。我々が乗る列車もローザンヌ行きだった。車両はInOuiと同じか? 鉄オタじゃないので外観の塗装以外は区別できなかった。
我々の目的地はディジョン。Gare de Lyonから出るInOuiはその駅名からも分かるように, ほとんどがリヨン行きであるが, ディジョンは途中まで同じ線路で, 間もなく左に折れ, スイスを目指すその途中にある。我々が乗った列車の場合, パリを出て最初の停車駅だった。所要時間は約1時間半。InOuiでディジョンに行くものもある(事実, 帰りはInOuiだった)が, チケットを予約したときには全く空きがなく, やや割高のTGV Lyriaしか選択肢がなかった。
さて, 駅構内に話を戻す。昨日の下見で判明したが, リヨン駅はものすごく大きな駅で, プラットフォームは数えてないけど, おそらく20以上あるだろう。ホールが1, 2, 3と3つある。Hall 1からHall 2は徒歩3分ほど。Hall 3はHall 2の下層にあるようだが, 下見したときはそこまで行っていない。
とりあえず, Hall 1のスタバの上にある巨大電光掲示板の正面のテーブル付きベンチで朝食。美味しいクロワッサンを食べながら, 掲示板をときどきチェック。
我々が乗る電車は一体どのホームから出るのか? それは掲示されるまで分からない。これがパリの駅の常識のようである。出発時間40分ぐらい前になると, ホールがどこかが掲示される。それまではその列車の情報は一切出てこない。
で, 我々が乗るLyriaはHall 2と決まった。そのころには食べ終わってたので, じゃあ, そろそろって感じでHall 2へ移動。そこにも巨大掲示板があって, その前にたくさんの人が集まっている。次に出発20分前あたりで, 具体的なホームの番号が知らされる。回りの人々はほとんどが同じ電車に乗る人だった。ホーム番号が出ると, どっと改札に殺到。改札は自動改札で, あらかじめチケットを印刷するか, スマホのウォレットにいれておいて, QRコードをスキャンしてゲートを抜ける。抜けたらひたすらスーツケースを転がして, 自分の車両を目指す。
列車は2階建て。重い荷物を持っているなら, 階段を上らずに済む下層が正解だ。客室のドアを抜けると,左右に荷物置き場がある。客席を進んだ中間地点にも片側が荷物置き場になっているところがある。我々の席はそのすぐ隣だったので, 一度入口付近に置いたスーツケースを隣に移動した。
ほぼ定刻に発車。新幹線ほど正確ではないが, まあ1分遅れぐらいだったか。ここではこういうのを遅れとは呼ばないのだろう。
よく「ニッポン礼賛」系のネットの記事で, 新幹線がいかにスムーズかを称えるものを見かけるが, TGV InOuiだってスーパースムーズ。新幹線も真っ青である。もちろん新幹線が素晴らしいのは事実だが, 他の国の高速鉄道だって同じぐらいスムーズなんだよ。そうじゃないのは一部の国のものだけだよってことを知っておいた方がいいだろう。
そしてほぼ定刻にDijonに到着。ここは本日の行程の中間地点にすぎない。続きは次回とする。