アートセンター(通勤路の風景)

昨日は一日雨。今朝は打って変わって晴天だ。
もっともこれが今日一日続くかどうか?メルボルンの天気は移り気で,まったく予断を許さない。
とにかく,今朝はいい天気。これでいいのだ。いつものようにトラムに揺られ,アートセンター前で降りた。

見上げれば,雲ひとつない空に向け,アートセンターの屋根が気持ちよく突き刺さるように上に伸びていた。
思わず一枚。iPhoneのカメラで撮る。そうだ,これからは,通勤の行き帰りにどんどん写真を撮ろうかな。

ということで,これが第一弾。

アートセンターの屋根。屋根といっても,雨をよける構造でもないのに,なんでこんなやぐら状のものが乗っかっているのか不明だが,とにかく,この形は,バレリーナのスカートをイメージしたものだそうだ。
今でこそ,ユーレカタワーなど,メルボルンのランドマークはいろいろあるが。われわれ夫婦がここに移住してきた1991年当時,シドニーといえば,オペラハウス。メルボルンといえば,このアートセンターを思い浮かべたものだ。もっともこの二つ,比べる価値がないほど知名度が違うんだけどね。

アートセンターは,他にできた高層ビルに埋もれ,だんだんランドマークとしての影が薄くなっている感じがする。しかし,いまもその優美な姿は見るものの目を癒してくれる。1991年ごろよりも,中央のタワーが細身になり,一層スレンダーになった。夜はこのタワー部分が青く輝き,時間とともに,その光る場所と光り加減が変化する。天気などによるが,夜はこのタワーの周りをカモメの大群がグルグル回って飛び続け,幻想的な光景となる。

私は,日によって,トラムに乗ったり,電車に乗ったりするが,トラムの場合,5番のトラムでCityを目指す。
メルボルンのトラムは,ほとんどがCityに向かって集まるように走っており,その中でも,大部分が,メルボルンの街の真ん中を突っ切るセントキルダロード(Cityに入るとスワンストンストリートと名前を変える)に集まってくる。私が下車するアートセンター前からCity北端までがもっとも路線数が多い。1, 3, 5, 6, 8, 16, 64, 67, 72番と,実に9路線が同じ軌道を共有している。

このアートセンター正面(正式なトラムストップ名は「Arts Precinct」,Tram Stop No.14, Tram Tracker ID 3014)でトラムを降り,ややCity寄りのアートセンター取り付きから撮ったのが左側の写真だ。
そして,この取り付きから階段を上りつつ,建物に近づいていくと,やがてこのバレリーナのスカートの裾の下を一周する回廊のような歩道にたどり着く。この回廊で撮った写真が右側のもの。一番背が高いのが,南半球一高い高層住宅(値段もだが高さもね)であるユーレカタワーだ。前回2010年4月8日付 Snapshot Melbourneで紹介したように,このビルのふもと部分には,金色の巨大蜂が何匹も止まっている。
さて,スカートの裾に話を戻すが,ここを反時計回りに約1/4周して,建物の裏手に歩いて行くと今度は下り階段があるので,ここより一段低くなって, セントキルダロードの下をほぼ直角に立体交差しているシティーロードに降りて行く。ここからユーレカタワーを右に見つつ,シティーロードを歩くと約5分で会社に到着だ。会社はシティーロードをはさんでユーレカタワーのはす向かいにある。

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