静かな田舎のバーに場違いな美人が現れた。彼女は妖しく手招きして,バーテンダーを呼んだ。バーテンダーは吸い寄せられるように,彼女の前に立った。
すると,色っぽい目つきで,もっと寄るように合図する。バーテンはさらに近づいた。
女はバーテンの髭をやさしくなで始めた。
「あなた,ここの支配人?」両手で髭をもてあそびながら聞く。
「い,いえ,ち,ちがいます」
「じゃ,支配人さん,呼んできてくださる?」両手は髭を越え,バーテンの後ろ髪をまさぐり始めていた。「お話しがあるの」
「あ,あの,それがハッ,い,い,いヒッ,今留守でして…」思わず熱い息を吐きながらバーテンは答えた。「何か,ご伝言でも?」
「あら,そうなの,残念。じゃあ,…で ん ご ん,お願いするわ」
相変わらずハスキーな声で言うと,2本の指をバーテンの口に突っ込むと,舌に絡めた。
「はビ,ご用件バ…?」
「じゃあ,支配人さんにねえ…
こう伝えて。
女性のトイレなんだけど…
紙もせっけんも切れてるわよ…」