バレンタインデー+旧正月+日曜日

最近日本では逆チョコっていうのがはやっているそうな。
折あるごとに触れてきたが,日本でいう逆チョコ,つまり男から女というのが「逆方向」なのは日本だけである。他の国では,これはれっきとした正方向である。男女の仲,とりわけ愛の告白という場面で贈り物といったら男から女と相場が決まっているのである。バレンタインデーもその例外ではない。
また,バレンタインデーの贈り物がチョコレートというのも日本だけである。まあ,ここでもチョコレートはバレンタインデーの贈り物の定番ではある。しかし,日本ほど固定的なものではない。だいいち,真剣な告白にチョコレートはまずいだろう。

我が家のバレンタインデーは,世界標準に倣い,男から女の正常な方向になっている。
ここ数年は,妻と娘にチョコレートを贈っていたのだが,今年は当日が日曜日。気が付いたときにはすでに週末に突入しており,一緒に過ごしていて,こそこそと家を抜け出して,チョコレートを買いにいくわけにもいかず,結局買いそびれた。日曜日の当日になって,「あ,今日はバレンタインデーだったね。チョコレート欲しい?」と妻に聞いたら,「うーん…昨日食べたから要らない」と言われ,結局何も贈らなかった。

昨日はバレンタインデーに旧正月が重なる日曜日という,100年に一度あるかないかの珍しい日となった。

昼すこし前,CostCoに買い物に出かけた。Cityに向かうKings Wayが,日曜日にもかかわらず,なにやら非常に混んでいた。特に左車線の列が長くなる傾向があった。アルバートパークのゴルフ場を過ぎたあたりで,右車線に移って,しばらく走ってびっくり。左車線はCity Linkへの入口ランプとなって分岐する。その後,2車線のまま,Kings Roadとなって,カジノのビルを貫通して,Cityに入る。ところが,左車線がこのCity Linkのあたりから全く動かなくなっていた。なんと,この車の列は,そのまま,カジノの駐車場までつながっていたのだった!

そう,旧正月で,中国系のアジア人がこぞってカジノに出かけていたのである。なんとも景気がいいこと。

CostoCoで買い物したら,レジの女の子に「Happy New Year」と言われた。日本人は旧正月を祝わないんだけど,そんなこと彼女にはわからないし,そもそも私が日本人か,中国人かも見分けが付かないだろう。日本と仕事上付き合いがある人などは,名前から日本人かどうか類推できる人もいるにはいる。しかし,会員証から私の名前を知ることができるとはいえ,レジ子にこれを期待するのは,無理というものだ。

CostCoから帰って,4時過ぎからゴルフをした。
今から行くなら,近所のBurnley。予約しようと電話したが,もしやと思い,
「今混んでんの?」って訊いたら,
「いんや,空いてるよ。何時に来るんだい?」
「ああ,そう,えーと20分後ぐらい」
「No worries!」
ってわけで,予約なしでフラっと行った。

しかし直前で男女3人組に入られてしまい,女性二人が遅かったので,我々夫婦はその後をのんびりとついて行った。
最後のころ後ろから来た男二人組が追いついてきたが,彼らを待たせることはなかった。

昨日,私は1番ホールでいきなりダブルボギー。そこで,力まぬショットを心がけ,ドライバーは封印。これが功を奏し,3番以降ティーショット,アイアンとも冴えてきた。苦手の3番ホールでなんとバーディー。3Wでのティーショットはまずまず。125m地点から,2打目を7番アイアンで軽く打った。8Iで普通に打ってもよかったが,今日は軽く打つことに専念していたため,番手をひとつ上げたのだった。これがばっちり決まった。さすがにやや飛びすぎたが,行ってみると,ボールはピン奥1メートルあたりに止まっていた!これを慎重に沈めてバーディー。その後,ホール平均ボキーのペースで回ったが,6番のショートホールからティーショットが俄然乱れ始め,8番では球をすぐ右の木に突っ込んでしまった。足元まで枝がぎっしり茂っている木で,探すのをあきらめ,紛失球。結局そのホールはダブルボギーでなんとかまとめたが,6,7,8とダブルボギーを3連続でかましてしまい,ボギー平均ペースにさらに4打を足したスコアとなってしまった。あーあ。
で,9番ホールに行ったら,ティーマーカーが無い!あら?え?なんか看板に書いてあると思ったら,「このホールは閉鎖中です。1番ホールからのボールに気をつけながら,クラブハウスまで戻ってください」だと!ホントだ,グリーン回りは工事中で,土が露わになっていて,こりゃできない。

おいおい,こういうことは,先に言えよ。

というわけで,ハーフのさらに8/9でおしまいとなった。

帰宅後はCostCoで買った海老のカクテルと,鶏肉をつまみ,ビールを飲みながら,黒澤の映画「隠し砦の三悪人」を見た。この映画を見るのは二回目。
どこが悪人だかよくわからないんだが,とにかく,すごい映画だ。特に,三船敏郎が馬上刀を構えて,敵二人を追いかけるシーンがすごい。それからライバルの侍大将との槍での一騎打ちの緊張感!七人の侍に並ぶ,黒澤時代劇映画の最高傑作と言えるだろう。

その後はオリンピックをだらだらと観た。
昼間の中継では女子モーグルを途中まで見ていた。夜はなんと,上村愛子がばっさり割愛されていた。くそー,またしても!

まあいい。ああ,盛りだくさんのバレンタインデーだった。

蛇足:さっき,You Tubeでやっと上村愛子のすべりが見られた。
すごくきれい。技術的にも最高のレベルだったと思う。これでも速さが足りなかったんだね。
でも,泣けました。感動をありがとう。4位,立派です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です