テスターのテスト

正月以後はじめて,のんびりした週末をすごしている。。
明日からは,2月。娘の学校も始まり,いよいよ100%平常どおりの生活となる。

「はじめて,のんびりした」というのは,先週木曜日にソフトウェアテスターの認定試験が終わったからである。
年明け第2週から勉強を開始したが,最初の二日で息切れ,その後,試験の週の火曜日がオーストラリアデーで祝日だったため,前日月曜日に休みを取り,週末から4連休として,この期間にかなり勉強した。前日の夜ももちろん最後の追い上げ。気づいたら1時を過ぎており,2時近くまで練習問題に取り組んだ。試験はISTQB(International Software Testing Qualifications Board)のオーストラリア,ニュージーランド支部にあたる,ANZTB(Australia New Zeeland Testing Board)が主催。ISTQB準拠のテストを行い,合格者に合格証を授与するもの。

今回私が受けたのは,このテストの最初のレベルで,合格するとISTQB Certified Tester, Foundation Level(CTFL)という技量証明書がもらえる。
試験は1時間。4択問題が40問。合格ラインは65%にあたる26問である。ある程度ソフトウェアテストを経験していれば,さほど難しいレベルではない。実際,ANZTBには,すでに約3500名のCTFLが登録されている。今や,テスターという職業でやっていくなら,最低条件として持っているべき資格と言ってもいいだろう。

うちの会社では,受験を希望する社員に対し,初回のみ費用を負担してくれる。ちなみに受験料はGST込みで330ドル。これは大きい。是非とも一発で受かりたいところである。

今回,この試験のためにした準備としては,試験準拠したテキストが市販されており,会社に数冊あるので,このうちの1冊を借りて,勉強した。またいくつか模擬試験がダウンロードできるので,これを実際にやってみた。感触としては,5回ほど模擬試験を試して,26問というボーダーラインを割ったことはなく,まあ,満点は絶対無理だが,ほぼ合格は間違いないと思っている。結果は今週中にはわかるだろう。

当日は試験が午前9時から開始で,会場に15分前までに到着のこととあった。
私は8時40分ごろ到着,すでに3-4名が会場に来ていた。定刻までに,20名弱の人が集まった。驚くべきというか,想像どおりというか,インド系のしかも女性が非常に多い。中国人らしき30代から40代の男性が2-3名。まあ,私もこの部類に入ると言えば言える。アフリカ系黒人はゼロ。白人は2-3名であった。こういう人口比率で,IT系の職業についていく人がいるということである。

おもしろかったのが,試験が始まる前に,試験官が,「英語が第一言語ではない人は手を挙げてください」といったこと。何だろうと思いながら手を上げたら,周りでもたくさん手が挙がった。半数以上が英語を第一言語としない人々だったのだ。試験官は,「はい,今手を上げている方は,目印に,机の角にボールペンを置いてください。公平を期すため,この方々には,試験時間を15分余計に差し上げます」というではないか!

インド系の人は,確かに生まれ育った場所の種インド系言語が第一言語であり,英語が第一言語ではないと言える。しかし英語が公用語であり,英語を使う頻度は日本人の比ではないだろう。これで本当に公平を期したことになるかどうかは疑問である。公平を期すなら,「英語が公用語でない国から成人後にオーストラリアに渡ってきた人」などとするべきだろう。まあ,これもどう証明するかという問題が残り,線引きは一筋縄ではいかないだろう。

とにかく,私は60分の試験を75分間かけて解くことができることになった。模擬試験を繰り返してみて,大体45分もあれば,すべて答えが出ることは分かっていたが,もらえるものは何でももらう主義だから,遠慮なく75分間使わせてもらうことにした。

時間がたっぷりあるので,前半はかなりゆったりしたペースで,マークシート記入時も何度も問題番号を確かめたりしながら,慎重に記入していった。一問だけ,どうしても4択から選べないものがあり,これを飛ばして,すべてをゆったりペースで終えたところで,規定の60分となった。後の15分で,飛ばした問題に戻って,もう一度よく考え,また,自信のない問題には印をつけておいたので,それらの見直しなどをした。あと2-3分というところで,これ以上居ても仕方ないかと思い,手を上げて,退場した。この時点でまだ残っていたのはインド系女性3名ほどであった。

この試験,ソフトウェア工程に少しでも触れたことがある人なら,常識を駆使するだけである程度の点数が取れる。あとはテキストで勉強すれば,なんとか合格ラインにたどり着けると思う。とっておけば,あとでつぶしが利くから,お勧めである。

なーんて,えらそうなこと書いておいて,落ちちゃったらどうしよう…

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