私には秘密の趣味がある。
人に言えない恥ずかしい趣味とかではない。第一,そういう趣味は,たとえあったとしても,(たとえだよ,たとえ)ここで公表したりするわけがない。
だからといって,人に誇れるような趣味でもない。また,趣味というにはちょっと語弊があるとも思える。
「何々するのが好き」
といった程度のものだ。たとえば,「私は朝起きたら,大声であくびするのが習慣で,こうすることで,目覚めがいいのだ」などというのと似ているかもしれない。
もう一度言うが,人に言えない理由は,いや,実際には言ってもよく,事実これからそれを公表するつもりなのであるが,なぜ今まで言わないでいたかというと,これは,恥ずかしい趣味だからでは,断じてない。
なぜか?
それは,人が嫌がるからである
あるいは,気持ち悪がるからである。
迷惑だろう。きっと。
まあ,人にもよるし,私も同じ趣味です!という人も出てくるかもしれない。が,まず10人いて9人までが,顔をしかめるのではあるまいか。
その趣味とは,
ふ,
ふ,
ふ,
やっぱりよそうかな?
いや,今日は,言わねばならない。
その趣味とは,
ふ,
ふ,
ふ,
言うぞ。
これから言うが,読んで,気分が悪い人は,すぐに読むのを止めていただきたい。
ただし,大丈夫だった人は,このあと,驚愕の動画をお見せするので,最後までお付き合いいただくことを切に願う。
その趣味とは,
ニキビをつぶすことである。
黒ニキビでも良い。
なるべく大きく熟れているやつがいい。
思春期のころは,自分の顔にできたやつは,ことごとくつぶしていた。
たまにプッと中身が飛び出て,鏡まで飛んで行ったりすると,これはもう快感である。
大人になって,あまりニキビができなくなると,弟を餌食にしていた。
顔にできているのを見つけると,すぐ頭を押さえつける。
「おい,ちょっと,これまずいぞ,シリツしよう。出しちゃおうよ」
ちなみに,このことを私は「手術」ならぬ「シリツ」と呼んでいた。
「さ,シリツだ,シリツ」
弟:「やだよ,やめろよ」
「いや,やったほうがいいって,ああ,こんなに熟れてる。これはやったほうがいい。やろう,な,シリツしよう。」
弟:「いやだ,いたいからいやだってばー」
「いや,やらなきゃまずいだろ。な,やろう。すぐ終わるよ。さ,ちょっと我慢しろよ」
弟:「あー,いでででで,やめろー,あああ,いででで」
プチッ!
弟:「ギャー,イッデー。イッデデデデ」
「おおおー,おおきいの出た。勢いよくでた。すっきりしたろう。よかった,よかった。」
とまあ,こういった具合である。すっきりするのは,私で,弟は痛いだけだったりする。
妻と付き合いだしたころからは,標的は彼女になった。
ニキビというか,吹き出物はそうできなかったが,ときどき黒ニキビがオデコにできていたりしていたのだ。
やはり押さえつけて,
「あ,あった。これはシリツだ。これ,やったほうがいいって,ね,やっちゃおうよ,やろう!」
今妻の当時彼女:「やだー,ねえ,やめて,やめてよー」
「いや,やっぱりやったほうがいいって」
といって爪でおもいっきり左右から絞る。すると,中身がニュルニュル出て来たりする。
恍惚の一瞬である。
「おー,でた,すごく出た。もう1メートルぐらい出てる。」
などといって興奮していた。
おばかである。
つぶすのは良くない?
知るかよそんなこと。つぶすのが趣味なんだもん。
タバコ吸うの良くなくても,好きで吸ってるやつがいるだろう。それとおんなじ。
最近は標的が娘だったりする。
いや,娘の嫁入り前の顔,これはやっぱりよくない。さすがに分る。わかっておるのじゃ。
したがって,顔にできているそれを発見しても,誘惑と戦い,ぐっと我慢。ただ,どうしても,そこを注視してしまう。
さすがに,面と向かって,相手が自分の目と違うところを見ていると,悟られてしまう。
娘:「止めてよー!今どこ見てた!?ここでしょう!?」
と怒られてしまう。
まさか,赤の他人の顔にかぶりつくわけにもいかない。
歳を重ねて,自前のものもめっきり少なくなった。
というわけで,最近は少々,たまっているのである。欲求不満が。
そんなとき,娘のFacebook仲間がFacebookに公表した動画がある。その仲間はこの動画をYouTubeまたは類似のサイトから見つけてきたらしい。ということで,私もこれをここにアップすることにした。
これはすごいぞ。
今日,私はこれを2回見た。見ながら,叫んだり,大笑いして,たまっていたものが,すっきりと解消した。
笑えたのは,私の趣味に一致していたからであって,人によっては,いや,大部分の人は気分が悪くなるかもしれないので,だめだと思ったら,潔く見るのを止めていただきたい。特に食事中,あるいは食事の直前に見るのは止めた方がいいと思う。
同じ趣味の人へ。この類の動画はYouTubeにもっとたくさんあった。ただ,これが私が見た中では一番だった。
面白いのは,こういう動画を見ている人の顔だけが動画になってたくさんアップされていることである。見ている人の反応を見るだけでも面白いのだ。
では,ごゆっくりお楽しみください。