初恋の人からの手紙

ねもちゃん、元気にしてる?
今でもバタフライナイフを見せびらかしていますか?自慢のナイフを先生に取り上げられていたねもちゃんをなつかしく思います。泣きじゃくる私にねもちゃんが「別れても連絡するから大丈夫だよ」と慰めつつパッタリ連絡が来なくなったあの日から、もう35年が経ったのですね。月日が流れるのは早いものです。

あ、そうそう、お手紙を書いたのには特に理由はないんです。ただ部屋の掃除をしていたらねもちゃんからの昔の手紙が出てきたから、なつかしくなって。びっくりさせてごめんなさい。

今あのころの付き合いをあらためて考えてみると、なんだか、私が空回りしていたのかなぁと思って恥ずかしくなります。ねもちゃんは、なんだかんだと文句ばかり言う私に「そのツンツンしたところがかわいいんだよな」なんて理解を示してくれたけれど(何様だとも思ったけれど)、私はずっと子供のままでしたね。あのころからすでにねもちゃんはおじいさんのように穏やかでした。

私はともかくねもちゃんにとっては初恋の相手が私だったんですよね。そうそう、最初のころのねもちゃんは、手をつないだときに手汗をびっしょりかいていましたね。家に帰ってからすぐ洗ったけど、ねもちゃんが幸せそうだったからそれでいいんです(笑)。

私たちが付き合い始めたころ、ねもちゃんは「こんな気持ちになることはもう一生ない。ずっと一緒にいてくれ」と言ってくれましたよね。「それはちょっと・・・」と思ったりもしましたが、嬉しかったです。そういう口だけなところもねもちゃんらしかったですね。

ねもちゃんと付き合えて本当によかったなぁと思うところは、「恋愛をしないほうが楽なときもある」ということを学べたことです。ねもちゃんと別れた後、恋愛依存の私が「もうしばらくは恋はいいや」と思えたのは、とても大きいことです。ありがとう。

いろいろ書きましたが、私はねもちゃんが大好きでした。これからもねもちゃんらしさを大切に、当時本気でやっていた宇宙人との交信も続けて(笑)、新しい誰かを幸せにしてあげてください。

またいつか会いましょう。では。

P.S. 将来マッチョになるって言ってましたよね?どうなりましたか?

このネタは後輩のマネをして作りました。
詳しくはこちらをごらんください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です