話が違う。今日は41度で,そのあと3日間40度というのが昨日の予報だった。
ところが,今日になって,予報が修正された。
明日は43度になるという。しかも,風が強く,乾いた熱い風が吹き荒れるという。ヘアードライヤーの風洞に入っているような日となるだろう。ああいやだー!
金曜日,土曜日は相変わらず40度のままだが,この分だと,これも上方修正されるかもしれない。
オーストラリアの天気予報はいつもこんな感じで,なし崩し的に暑かったり,寒かったりするのだ。
多分,西隣り(といっても700kmぐらい離れているが)のアデレードから天気が移り変ってくるので,アデレードの調子をみて,メルボルンの予報も調整しているのではないか?
なーんてわけないんだけど,そうであったとしても驚かないと思う。
メルボルンでは,こんなとき,古い家に住んでいる人は,比較的過ごしやすい。Brick to Brickといって,外壁も内壁もレンガ造りの家というのがある。築何十年という古い家に多く,真新しい家では,まずお目にかかれないのだが,これが涼しいのである。外壁と内壁の間に空気や断熱材があり,熱が通りにくくなっていて,どんなに外が暑くても,内壁はヒヤっとして冷たい。室温は,常に20度台に保たれる。これに対し,Brick Veneer(ブリックベニア)という,内壁はベニヤ板の家,あるいはWeather Board,つまりは,外壁も木造の家というのがある。これらは,家自体がすぐに熱くなってしまうため,最初の日は何とかなるとして,暑い日も二日目ぐらいになると,もう中まで熱が浸透してしまう。
もっとも,Brick to Brickといえども,さすがに三日目ぐらいから,熱が中まで入ってきてしまう。そして,要するに,熱しにくい代わりに冷えにくいので,そのあと,何日も家の中が暑いままとなってしまうのだ。こうなると却ってBrick to Brickの方が始末が悪い。しかし,暑い日は続いてもせいぜい二日。三日続きの暑さとなるのは,確率的にだいぶ低いのだ。冷房がなかった昔のことを思えば,Brick to Brickというのは,正に,メルボルンの気候のためにある建築方式であったと言っても過言ではない。
ところが,今回は,それが三日では収まらず,五日に及ぶ。百年ぶりぐらいの記録的猛暑。これはもう,全滅。Brick to Brickの家に住む人達も,今回は覚悟を決めないとならない。
そうなると,やっぱりエアコンの出番である。この十年あまりの間に,Brick to Brickが減ってきたことと相まって,エアコンを備える家がずいぶん増えたと思う。
我が家はBrick Veneerなので,今日,二日目はもういけない。帰ったら,幸いもう家族が帰っていて,エアコンがついていたが,そうでなければ,室内といえども,30度超えていただろう。
今夜はエアコンを入れっぱなしで,快適な環境で食事した。そうでもしないと,勢いビールとか飲んでしまって,エコならぬ反メタボになってしまい,本末転倒もはなはだしい。
さて,このエアコンであるが,よく日本では,温暖化防止のために,「エアコンの温度を28度に設定しましょう」などと言っている。
冗談だろう。
ここでも同じことを,ビクトリア政府あたりがテレビで宣伝しているけど,設定温度のお勧めは26度だよ。
「その土地その土地で気候が違うのだからしょうがない」というのなら,カラっとしたメルボルンより,湿度の高い東京の方が,温度を下げないと耐えられないはずである。
メルボルン28,東京26というのなら,納得できる。なんとなれば,ここの乾燥した空気で28度なら,まあ,エアコンなしでも耐えられる温度だからだ。
こちらの人の考えでは,いくらなんでも,エアコンを入れたのなら,「ああ,エアコンが入ってる。快適だ。」と思える最低線は確保しないと意味がない。26度というのは,そういうことだと思う。要するに,温度を低くしすぎるのがいけないのであって,「なんだ?これ,エアコン入ってるの?」といううような不快感があったら,これはもう意味がない。
東京の28度。もちろんエアコンを入れるので,湿度も改善されるが,まだかなり蒸し暑さが残ると思う。それに,大きなオフィスともなると,場所ごとの温度差がかなりあり,28度を平均に持っていったら,暑いところはかなり暑くて,きっと汗ダラダラの世界ではないか?
私は,はなっから,地球温暖化に絡む一連のことに懐疑的である。この話は長くなるので,またの機会に譲るが,とにかく,あんまり根拠もなく,ただただ冷房の温度を,ある程度我慢が必要なところまで絞りあげるというのは,どういうことなのか?一体,誰がハッピーなのか?
「地球のために,みんなが我慢しているんだよ!」
っていうなら,オーストラリアの26度っていう基準はどうなんだ?我々はズルしてるってこと?
私に言わせれば,「日本人はやせ我慢して,他人にまでそれを押し付けるんじゃないよ!」ってことになる。
「だって,温暖化は深刻な問題なんだぞ!」
と反論するあなたは,さっきも言ったが,長くなるので,またの機会まで待ってもらいたい。が,かいつまんで言えば,実際には,世界的に皆さんそんなに深刻になやんで,まじめにやっていない。いや,もっと言うなら,オーストラリアを含む,西欧社会では,そんなこと,できる人誰もいないのである。できない人々なのである。まじめにやっているのは,日本人だけかもしれないぞ。
もうひとつ付け足すと,28度で我慢して,クールビズでしのぐっていうのは,確かに電気代は浮くらしいが,発電量は減ってないそうだよ。よく,設定温度を1度上げればCO2をどれだけ出さないで済む,みたいな試算があるけど,それは,あくまで,電力会社がその分を見越して発電量を減らした場合なんだよね。ところが電力会社は,お構いなく,いつもの通り電気を作っているわけで,全体として,温室効果ガスの削減にはなっていない。ちっともなってない。暑い思いをした皆さんが馬鹿を見ているだけだそうです。
それにだね。今は景気が第一だ。もっと石油も資源もバンバン使って,金を回して,ビジネス起していかないといけないんじゃないの?
野垂れ死にする人が出てきても,それでも温暖化対策が先だって言えるかな?
定額給付金だの,第二次補正予算だの,解散総選挙だのって,政治は全くの無策だ。太平洋を越えて大波が来て,しかももう第一波をかぶったっていっているのに,こんな悠長なことでは,みんな波にのまれて溺れ死にだぞ。納税拒否。その分のお金で遊ぶ!これだよ。
ということで,今回は,大変ためになる記事だったと思う。これを読んだ皆さんは,100人のお友達ににこのコピーもしくは,このページのリンクをemailで送ってあげましょう。また,受け取った方は,各自1000枚ぐらい印刷して,知り合いに配ってください。
どんどん物を消費しましょう。我慢は健康に良くないから,エアコンも快適温度でね。自然が一番とか言っているあなた。そんなに自然がいいのなら,明日からの3日間,メルボルンの屋外で生活してください。水たくさん飲んでね。ちなみにメルボルンは水不足ですから,水道の水は使わず,お金を出して,飲み水買ってくださいよ。
あ,日本の皆さんは,今,冬でしたね。では,各部屋にストーブ完備。あるいは全館暖房に切り替える工事をして,快適な冬をお過ごしください。トイレも暖かくしてね。冬は,トイレで脳卒中になるご老人が多いそうですよ。
ああ,こうして,怒涛のごとく文章を書いて,しばし酷暑を忘れられた。気がついたらパソコン部屋は30度。もうだめー。では皆さんおやすみなさい。
こんばんは。今もアホみたいに暑いアホ家のせいで寝れずにいて、何か対処方を探していたところ、あなたの理解したくなくてもしてしまうくらい共感できるお話しを見つけ、最後まで聞き入ってしまいましたw
本当そうですよね、やせ我慢する人って生来そういう人間だから注意したって馬の耳に念仏ですよね…あと、メルボルンの年間気温推移とか紹介してるサイトがちらほら見受けられますが、真夏でも30度超えないとか行って過ごしやすいとか言ってる所ありますけど、全消しして書き直してやりたくなります。夏は基本35℃以上って。
僕もクーラー際限なく(健康に害がないくらい)付けたいのに付けられないんですよね…暑くなるくせにクーラーの1つも持ってない家なもんで。
何かいい方法はないんですかね~_~;
でもメルボルンくらいですよね、こんなの。
今の学校卒業したらすぐにでもシドニーなりパースなり移動しようと考えてます。
長文すみません。