St Michael

キリスト教の世界では,聖人として崇められている人たちを「セント誰々」と呼ぶ。英語ではこの「セント」の部分を「St」と表記する。

St Patric,St Paul,St Geogeといった具合である。
英語圏で生活する場合,ちょっと注意が必要だ。というのはこのセント誰々という名前も,すべて英語読みするからである。
たいていは日本人も間違えないのだが,たまに,注意を要するものがある。たとえば表題の St Michaelであるが,読者はどうお読みになったであろうか?日本人はややもすると「セント ミカエル」と読んでしまうのだが,英語読みでは「セント マイケル」である。

今日はこのセント マイケルにまつわるお話し。…かな?いや,ちょっと違うか。

オーストラリアは,他民族国家である。いろいろな人種,民族がいっしょに生活している。
したがって,本人の本音はどうあれ,差別的な発言は厳禁である。

さて,ここにキリスト教系の学校があった。学校の特色として,週に一回,宗教の時間があり,神父が教壇に立って,生徒にキリスト教の精神を教えている。

「…えー,そろそろ時間ですね。…では,今日の授業はこの辺にしましょう。最後のお祈りの前に,何か質問はありますか?」

「ファーザー,神は白人ですか?黒人ですか?」

「…それは…はっ,はく…いや,ゴホン!失礼。えー,それは…,それは…あー…どちらでもありません。」

「ええ?じゃあ,黄色人種なんですか?」

「いやいやいやいや,そういうことじゃなく,まあそのー,なんだ…人種とか,そういうものを,うーん,超越した存在にあらせられるのです。」

「ふーん。では,ファーザー,神は男ですか,女ですか?」

「うーん,まあ,それも,『どちらでもない』と,言っておいた方が,間違いないでしょうね。」

「そうですか。わかりました。」

すると,別の生徒が突然叫んだ。

「あー!わかった!マイケル・ジャクソンは神なんだ!」

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