今まで隠していたこと

前回、銭失いの話をした。実は、もっとひどい損失があった。

実はレンタカーで極く軽い自損事故を起こしていたのだ。

これは6月末のできごとで、いままで公表せずにいたことだ。

ポートダグラスに行ったときのこと。二日目だったか?午後から宿泊地から程近い、シェラトンミラージュのゴルフコースで9ホールだけ夫婦で回った。

スコアのことは、話したくないので、これは永遠に公表しない。さて、終わって帰ろうというときだ。時間的に9ホールやるのがぎりぎりだったので、もう日が暮れてきた。そのとき撮った写真がこれ。

SheratonMirageGC
Sheraton Mirage Golf Course

レンタカーはビジター用の駐車場に停めてある。

車は駐車場入口、入ってすぐ左に頭から突っ込んであった。出発しようとしたら、我々のすぐ右ぐらいの車が先に車を出した。しかし、車の向きを出入口に向けた状態で何をしているのか、ずっと停まっていた。頭から突っ込んで停めたので、いったん駐車場奥に進んで、スペースのあるところでぐるっと向きを変えて出ようとしていたのに、この車がいるんで、そうはできなかった。

仕方ないので、後退のまま駐車場を出た。そして、出たところで向きを変えようとした。出たところは、カート道が横切っていて、私が向きを変えようとしていた丁度そのとき、ホールアウトして帰ってきたカップルの乗ったカートがこちらに向かってきた。私が道をふさいでいるので、待っている様子だ。

これはいけない。早く向きを変えなくては。ということで、切り返しをして、後退した。数秒後、

「バコンッ!!」

という音がして、軽いショックを覚えた。

あー!やっちゃったよー。でも、え?なんで?何があったの?

全く予想もしない接触だった。

再び上の写真をみていただきたい。並んでいる椰子の木の一番右の付け根付近に四角いポストが見えると思う。これ、実は街灯なのである。カート道兼歩道なので、足元さえ照らせばよく、こういう低いものになっている。これがカート道左右に10メートル間隔ぐらいで並んでいるのだが、なんと駐車場を出たカート道の向かいにも一つあったのだ。しかし後退で出ると、こんな低いポストは全く見えないのである。ここに後バンパーをぶつけてしまった。不覚!

カートに乗っていたカップルもびっくりしてやってきた。気のいいオジーの兄ちゃん。

「あれー、あれあれあれ、大変だ。ひどいよね。これじゃ見えないもんね。どうなった?あー、傷ついてるね。どっから来たの?ビクトリアか?じゃレンタカー?レンタカーだよな普通。うーん、これ、勘弁してもらえないかな。平気だよきっと。つーかさ、ばっくれちゃえば?わかんねえよきっと。」

などといろいろ勝手なことをいいつつ、激しく落ち込んだ私を励ましてくれた。しかしこれで元気がでるほど私は単純ではない。

バンパーに数十センチ縦にへこみができ、塗料もはげている。幸いボディーは無傷。しかし、もしバンパー付け根からボディーワークがゆがんでいると事だ。

それに最近の車。ボディーと同色のピカピカのバンパーである。元に戻すのお金かかりそうだ。

今回、この車を借りるにあたり、Excess(免責金額)を安くするオプションを採らなかった。5日も借りるので、それはそれでかなりの出費になるのだ。いままでオーストラリアでレンタカーを借りて、事故ったことなどなかったので、まあ大丈夫だろうと思ったのだ。最近の相場では、このオプションを採らない場合、Excessは約3000ドルである。

返すとき、もちろん、当て逃げってわけにいかないので、レンタカー屋に報告。係りのおっさんも、あららーって顔してた。

メルボルンに帰って、ゴルフ仲間にその話をした。その人は指を3本だして、「まあ、これくらいっすかねー」と言った。そうだよなあ、近頃の車のバンパーだったら、三ついっちゃうよなー。つまり、丁度Excessと同じぐらいで、保険屋は痛くも痒くもない。まったくいい商売してるよね。本当に腹立たしい!

約一ヵ月後。クレジットカードの請求。恐れていた日がやってきた。開けてため息!やっぱり約3000ドルとちょっと取られている。あーあ。

女房殿などは、何かというとその事を口にするようになった。あの事故さえなければ、日本往復の飛行機代が出た。全くもって高いレンタカーだったわなどと言う。城攻めのとき、東西南北の門すべてを固めて中に火を投げ込むような性格の悪妻であるので、こういう話が始まったら、蒸し焼きになって死んだふりでもするしかない。

ところが、それからさらに1ヶ月半ぐらいして、レンタカー会社から手紙がきた。あれ?まだ何かあるのかいなと思って開けてみたら、おお!なんと!

修理費用が最近になってやっと確定したというではないか。え、今まで確定してなかったの?そうか!あの3000ドルプラスは確定まで、とりあえずExcess分を払わされていただけだったのだ。そして、その確定費用は…びっくりー!一桁少なかったのである!

修理費が減ったということは、もちろんExcessに達しないので、保険屋は相変わらず一銭もじゃない、1セントも払わないわけで、これは引き続き腹立たしい。しかし、確定費用はExcessより一桁少なく、全額ウチの負担となったとしても、先取りされていた3000ドルのかなりの部分が返ってくる!やったー!やったー!これで香港ぐらいまでは行けそうだ。

で、つい最近来たクレジットカードの請求にめでたく払い戻しが含まれていた。これにて一件落着。よ!めでてえな!

しかし、待てよー。いろいろ書類を見て考えているのだが、あのレンタカー屋、事故処理に気を取られて、肝心のレンタル料の請求忘れてるじゃん。おばかだね。

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です