里帰り始末記(2): 胃袋の正月

日本を離れて恋しくなるものそれは,なんといっても食べ物。その次ぐらいに温泉であろうか。

我々は日本を捨ててメルボルンに住みついたわけだが,最近,里帰りするたびに,

日本も捨てたもんじゃないな

と思うようになり,その気持ちは,訪れるたびに強くなる。
それでも,生活基盤の一番大事な部分では,メルボルンの方がいいと思っているし,そういう部分は,もうメルボルンに根付いているので,今の所,日本に戻る気はさらさらない。
この話を始めると長くなるので,本題に戻る。
とにかく,日本は,たまに遊びに行く場所としては,本当にいい所である。これはもう疑いもない。
オジードラーが最近強いというのも,この気持ちを後押ししている。

特に日本の何がいいかと問われれば,迷うことなく食べ物と答えるだろう。
日本は,本当に,いろいろなおいしい物を,お手ごろ値段で食べられるところである。

と,前置きが長くなったが,今回の里帰りでも,なるべくメルボルンでは味わえないものを食べてきた。
どんなものを食べたか,あるいは何がおいしかったか。今回はこういうテーマで書いてみる。
ただし,いちいち褒め称えたいが,全部やっていると日が暮れるので,単に良かったものを羅列するにとどめる。

これらの場所に連れて行ってくれた方々,あるいはご馳走してくれた方々に心から感謝します。本当においしかった。ご馳走さまでした。
これらの場所で共に過ごした方々にもお礼申し上げます。すてきな思い出をありがとうございました。

それではスタート。

関空そばのANAホテルの和食も入ったバッフェ朝食。
神戸三宮のトンカツ屋,「武蔵」のトンカツ。
神戸にあった,一見街道レストラン風の店。しかし,兵庫県日本海側の香住という漁村から直送されるカニの専門店。
初体験のカニ刺身。それから塩焼。どちらも絶品。
明石のアーケード商店街「ウォンタナ(魚の棚)」,明石名物の明石焼も初体験。土地の人は単に玉子焼きというようだ。だし汁で食すと,どんどん入ってしまう。あと,ここのタコ飯も最高だった。

東京に着いて,最初のご馳走は刺身だったか?刺身は何箇所かでいただいたが,なかでも,伊豆高原「Xiv」でいただいたヒラメのお造りとイセエビのお造り,

それから,JIN氏に成り行きでゴチになってしまった新宿西口の「陸中屋」の刺身がよかった。

東武練馬,ふぐ割烹「なかや」のふぐ料理。

斑尾への登り口,飯山にある老舗,「本多」のうなぎ。

斑尾高原ペンション村,「ルドルフ」のピザと「寺瀬」の餃子。

寿司も何度か食べたが,今回はあまりたいした店には行けなかった。そうしたなか,光っていたのが,練馬区高野台,目白通り谷原交差点そばの「桃太郎寿司」。明朗会計でネタも大きかった。
関空の「がんこ寿司」も,日本滞在最後を飾るにはまずまずだった。変ったところでは,伊豆高原に向う途中,網代付近のドライブインで食べたアジの押し寿司もよかった。

ラーメンは今回は,何度か食べたが大当たりはなし。
ついでなので,麺類をまとめると,うどんは,鎌倉,小町通りから少し入ったうどんの店,名前は忘れたが,ここのうどんが今回のベスト。
そばは,中野北口,サンモールから少し入ったところにある「更科」。

大泉,リビンそばの「カルビー亭」の焼肉。タン塩とトントロが最高。

そして,最後に新井薬師駅に程近い,「一の酉」の焼き鳥。これは毎回行くところで,今回もはずさなかった。あいかわらず絶品のレア焼き鳥。

番外編というか,店以外で味わったもの。実家のお雑煮,そして,斑尾で友人とつついた鍋。

もひとつ番外編。お菓子は鎌倉,「豊島屋」の鳩サブレ。

酒については,今回,咳がひどく,あまり飲める状態ではなかった。そのため,これはおいしいという酒に出会えずに終った。
これだけは,今回の心残りである。

以上,私の胃袋のお正月。

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