ちょっと話題に乗り遅れたが,ミシュランガイド東京のお話し。私は,今でこそ,メルボルンのレストランをかなり知っている。しかし,東京に住んでいるころは,全くそういう方に興味がなく,どこにどういう店があるとか,どこどこの何が名物でうまいとかいったことを,本当に知らない。
少年時代は,他の事に興味がいき,そういうことを一切関知せずに育ってしまった。これは,典型的「女の子にもてない男」の例である。
さて,そんなわけだから,今回のミシュランガイド東京で星を貰った店の一覧を見ても,銀座のなんとかとか,新橋のどこそこといわれても全くどんな店なのか,一切分らなかった。
しかし,そんな中に,一つだけ,私でも知っていて,かつ入ったことがある店があった。
店をカテゴリで言うと,大体特定できてしまうので,タテ飯ではなくヨコ飯の店とだけ言っておこう。
星はひとつだが,星が貰えること自体が大変なことなのは,ご存知のとおり。
ということで,これが今日のタイトル「私の自慢」である。
しかも,その店には高校生の時に友達と入ったのである。
(行間を読んでくれない人が増えているので,心配になった。後からちょっと補足する。)
高校生の時だぞ!すごいだろ?…というのはもちろん冗談。この程度で自慢できるとは思ってない。東京に長年住んでいる同年代の人なら,今回星付となった店のいくつかには行ったことあるなんて,珍しくないと思う。
(補足おしまい)
種を明かすと,友人がそこのオーナーの息子だったのだ。
高校3年間続けたクラブで,私は副将だった。主将,副将,主務(マネージャー),これに部内幹事という4役があり,これを幹事と呼んでいたが,この部内幹事だったのがこの店のオーナーの息子である。
で,卒業前に,そいつのお父さんであるオーナーに,幹事がご招待されたというわけだ。
全員,ビーフステーキをいただいた。ワインはさすがに出てこなかったと思うが,ちょっとぐらいならと,なめさせて貰ったかもしれない。よく覚えていない。
味についても,はっきり言って,もうよく思い出せない。しかし,肉は柔らかく,味もすばらしいものだったのだけは確かで,とにかく,世の中こんなにおいしいステーキがあるんだなあと,感動したのだけは覚えている。
それから,「味付けはなんですか?」なんて,子供じゃなきゃ許されないような質問をしてしまったことも覚えている。
オーナーは「軽く塩コショウしてあるだけですよ」というので,びっくりした。肉自体に風味があって,それを引き立てるように,軽く塩コショウしてあるだけなのだった。
今回,この味が,フランス人にも認められたんだから,すごいことだ。
願わくば,再び行って,今度はワインを飲みながら,じっくり味わってみたいものだ。
しかし,星もらっちゃって,値段が上がっちゃうかな。そうでなくても,高いからな。オーストラリアワインのはできないものか?ああ,こんなこと考えていたら,腹減ってきた。もう帰ろう!