贅沢三昧三日間

「んなわけねーだろ!」体重計に毒づいた。前日から1kg増。あり得ないよ。で,体脂肪率は前日より落ちている?んなわけねーだろが。
やっぱりこの体重計はおかしい!

まあ,多少の誤差を認めるなら,心当たりがないわけじゃない。いや,実を言うと,おお有りだったりする。

この週末は,ちょっとした祝い事があり,土曜日にメインの食事,関連イベントで日曜,月曜と続いた。

で,まずメインイベントの土曜日は自宅でご馳走と相成った。

究極の和洋折衷。

前菜は刺身の盛り合わせ。しかも今日は特別ということで,ロブスターの刺身をメインにした。
これに,アンチパストの盛合せとチーズ。
この豪華前菜に合わせたのは,Moet & Chandon。 生まれて初めて味わう本物のシャンペンだ。
決して「モエ・アンド・シャンドン」とか,英仏チャンポンで読まないで欲しい。「燃えてシャンどーん!」である。

かつてモエテシャンドンといえば,F1GPの表彰式で,シャンペンファイトに使われていることで有名だった。
しかし,同社が,「私達のシャンペンで悪ふざけしてほしくありませーん」ということで,F1GPへの供給を断った。そういういわくつきのシャンペンである。

この会社はメルボルン近郊の有名なワイナリー地帯である,ヤラバレーに「Domaine Chandon」というワイン工場を持っている。ここで作ったスパークリングワインは,シャンパーニュ地方で作っていないので,決してシャンペンとは呼ばないが,ちゃんとシャンペンと同じ製法を守って作られている。

話がそれたが,とにかくオーストラリアの魚とフランスの銘酒を合わせていただいた。ロブスター刺身はプリプリしていてたまらない。モエはさすがの味であった。まあ,モエもロブスター刺身と組み合わされることまで想定していないだろうが,なかなかマッチしていたと思う。(ロブスターの殻にはまだ肉がたくさんついていたので,捨てるのはあまりにももったいなく,味噌汁にして次の日にいただいた。これで成仏してもらえるだろうか。)なお,この味と比べても,我がヤラバレーのドメインシャンドンも健闘していて,いい線行っていると思った。

さて,続いてメインはパエジャである。日本で売っているレシピ本に従って作っているので,どこまで本物に近いかは定かでないが,中身は,エビ,アサリ,イカ,ムール貝,鶏肉。野菜はインゲンとトマトである。

まあ,そういうわけで土曜日はたくさん食べてしまった。

で,関連イベントその1として,翌日曜日は遅めに起きて,飲茶。これまたたくさん食べてしまった。1キロ増は翌月曜日の朝の数値であるが,まあ,体重計を責めてもしょうがないのかもしれない。

で,仕上げは,本日,月曜日の夜。この時点で2対1でタテ飯が勝っているので,ヨコ飯の大逆襲ということで,再び,おフランスの出番となった。関連イベントその2は,サウスヤラのFrance Soir(フランソアー)というフレンチビストロ。私はEntreeに特製ポークソーセージ。メインはラムステーキを取った。

このお店,メルボルンの新聞社,The Ageが毎年出すGood Food Guideという本でベストフレンチレストランに何度か選ばれているだけあって,各料理ともすばらしく,トレビアンの一言であった。ラムステーキの味は異次元の体験だった。また,ベストワインリストのレストランにも選ばれていて,そのワインリストは,ちょっとした電話帳のような厚さがある。オーストラリアワインなどは,最初の数ページに「Wines From New World」というカテゴリで軽く紹介され,そのあと,フランスワインが地域ごと,ブドウの種類毎に分けて,リストアップされている。これは圧巻である。もうどうしていいのか分らず,ウェイターのおっさんに,お任せして,大体注文する食事の傾向を伝え,手ごろな値段の赤を選んでもらった。ウェイターはCote de Rhoneの一本を選んでもってきてくれて,これが的を射たいいお味であった。

なんか,この3日間で3年分ぐらいのご馳走を集中的に食べてしまったような気がする。幸せである。幸せ太りが懸念される。

クリスマスまでは自重しなくては。

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