休暇中の同僚,Fredからメールが来た。「いまオレはここにいるよ!」って写真付きのメールだった。まずはその写真をご覧いただきたい。
左下のスケールに注意して欲しい。そして,メルボルンの位置も見て欲しい。下端中央にある釣り針の先のカギのような形をした深緑の半島は,ビクトリア州最南端のウィルソンズプロモントリであり,南にもうちょっと行けばタスマニアだ。
このスケールで今,ビクトリア州東部を空から見るとこうなるわけである。
モコモコと羊のように見えるのが雲。それ以外のやや黄色がかった濃い白色の部分やモヤ状のものが,現在延焼中のブッシュファイア,いわゆる山火事の煙である。恐ろしい規模である。
日本にたとえるなら,たとえば東京からみて,伊豆半島が全部燃えているといったら,実感が沸くだろうか?そのぐらいの規模である。実際には,数箇所で延焼中なのだが,これが一つにまとまってスーパー大ブッシュファイアになる恐れもあるらしい。消火活動は無論続いているが,大雨でも降ってくれない限り,完全鎮火は難しいだろう。写真からもわかるように,本日,メルボルン市内もモヤがかかったようになっている。最高気温28度の予報だったが,日照が少ないせいか,いまひとつ気温が上がらず,肌寒い。
昨夜のニュースで,マウントバッファローのシャレーがこの火事ですべて失われたと報じられた。リフトが1本しかないような小さなスキー場で,ここがなくなると,事実上スキー場の施設は皆無ということになる。ウチでも10年前ぐらいに一回行ったことがあるが,質素な山小屋風の建物だが,歴史を感じさせるものだっただけに,非常に惜しい。これからスキー場の経営はどうなるんだろう。
ところで,Fredは今,日光浴というよりは,人間燻製になっているんだろうね。大変だあ。
しかし,実は我が家も年末に「Fred」と赤矢印で書いてあるあたりに行く予定なんだけど,このままではまずい。クリスマス直前あたりに大雨降ってくれー。