「昔むかし…」カテゴリーアーカイブ

昔話し

幽霊より怖い人(道玄坂病院4F整形外科病棟物語⑤)

草木も眠る丑三つ時,道玄坂病院4階整形外科病棟で,恐ろしい事件が起きた。目撃者はかくいう私である。夜な夜な私の枕元に立ったのは何者だったのか?幽霊か,泥棒か,はたまた殺人鬼か?とにかく白衣の天使でなかったことは確かなのだが…… 続きを読む 幽霊より怖い人(道玄坂病院4F整形外科病棟物語⑤)

ムスコに引き裂かれた恋(道玄坂病院4F整形外科病棟物語④)

大学2年から3年に進む前の春休み,スキーで右下腿部を複雑骨折。約2週間後,外傷が落ち着いたため,やっと手術を受けた。下腿骨の太い方に金属のプレートがあてがわれ,上下2箇所,計4箇所でネジ止めされて骨折部が固定された。 続きを読む ムスコに引き裂かれた恋(道玄坂病院4F整形外科病棟物語④)

慶應美人,女子高3美人

年末年始を日本で過ごした我が家であるが,娘はまだ東京に残っている。
そして,妻は今週,仕事で東京にとんぼ返り。というわけで,今週,私はにわか独身生活を送っている。久々の一人暮らしは,結構さびしく,応える。一人暮らしの人はみんなよくやっているなあと思う。 続きを読む 慶應美人,女子高3美人

ムラテと処置(道玄坂病院4F整形外科病棟物語③)

今回は,非常に下品な話をする。お上品なあなたは,ここで読むのを止めておいた方がいい。
ま,一回目の「テイモーとカンチョー」も下品だったけど,今回のは下品に併せて無礼で不適切な表現があるかもしれず,昔あった事実を元にしているとはいえ,読む人によっては怒りを覚えるかもしれない。気分が悪くなったら,すぐにでも読むのを止めていただきたい。ただでさえ,ムスコさんが毎朝お元気なワルガキ軍団。勢い興味は女性問題一色だ。そして,身近にいる共通の女性は看護婦さん(ここでは,当時の呼び方を使いますのでご了承ください)である。 続きを読む ムラテと処置(道玄坂病院4F整形外科病棟物語③)

日はまた昇る(道玄坂病院4F整形外科病棟物語②)

約30年前,私はスキーで足を折った。この怪我の種類であるが,右下腿部の複雑骨折ということになる。病院や骨折に縁がない人のために補足しておく。複雑骨折とは,骨が複数に折れた(つまり複数の切片状になって折れた)ということではない。たとえ,骨が粉々にくだけても(これを粉砕骨折という),複雑骨折とは限らない。実際私の場合,下腿骨,正確には脛骨と腓骨という2本がきれいにポッキリと折れたが,これでも単純骨折ではなく,複雑骨折である。 続きを読む 日はまた昇る(道玄坂病院4F整形外科病棟物語②)

テーモーとカンチョー(道玄坂病院4F整形外科病棟物語①)

「おはよーございます。おはよーございます。お元気ですか?ムスコさん,お元気ですか?」
坪山さんのいつもの朝の挨拶回りがはじまった。ここは渋谷の駅に程近い道玄坂病院(仮称)4階の整形外科病棟の大部屋。

今から約30年前の話。私は当時大学3年生。2年生が終った春休み,志賀高原に友人とスキーに行き,寺子屋から一の瀬ファミリーに戻る林間コースでスピードを出しすぎ,制御を失ったまま木に激突し,右足下腿部を複雑骨折した。 続きを読む テーモーとカンチョー(道玄坂病院4F整形外科病棟物語①)

パーマをめぐるユルいお話し

私が両親から授かったものの中で特に感謝しているものが二つある。

ひとつは目。最近さすがに老眼が入り,夜目が利かなくなったが,30歳ぐらいまで,視力はずっと2.0を保ってきた。
この20年ぐらい,視力を測る機会がないので,今現在の視力は不明だが,少なくとも,近視ではなく,視力良好といっていいだろう。

二つ目が髪の毛。 続きを読む パーマをめぐるユルいお話し

熱い日の熱い戦い

誤字をあえて使う。暑いという字はメルボルンの真夏の日には似合わないから。熱いがぴったりくる。

その日も熱かった。
1994年の1月下旬のある日。

仕事から帰ったら妻が,ヘタばっていた。無理もない。
連日の35度超。当時借りていたフラットにはエアコンがなかった。
しかも4階建の一番上の階。ビル内の熱気がこもっていた。

テレビが点いていた。オーストラリアオープンテニス。女子準々決勝。
伊達公子の対戦相手はスペインのどすこいネエチャン,コンチータ・マルチネス。 続きを読む 熱い日の熱い戦い

昔,ユージロー。今,古田新太!?

前回のブログに,昨日ひとつコメントが付いた。それを見た私は,数分後にうーんと唸っていた。
「に,似てる!くやしいけど,似てる!」そのコメントには,私が「古田新太に似ている」といった人がいたと書いてあった。
「ふるた しんた?」誰だそれ? 続きを読む 昔,ユージロー。今,古田新太!?